2008年03月11日

エンゼル君

唐突だがトモハルが大切にしているエンゼル君を紹介しよう。

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6年ほど前、トモハルが5年生の時「魚買ってきた~」と目をきらきらさせて帰ってきた。
どうやら友達がペットショップで買ったので自分もほしくなったらしい。見ればつがいのエンゼルフィッシュ。一瞬「面倒なものを・・・」と思ったがこんなに嬉しそうなので水槽などの飼育道具一式を買いに出かけた。それからトモハルとエンゼル君たちの世界が始まった。
しかしすぐに気の荒いエンゼル君に雌の方(名前はもう忘れてしまった・・・)がつつかれて死んでしまった。その時のトモハルの様子はどんな風だったか覚えていない。
最初の二年間(トモハルが小学生の間)は一緒に水替えなどの世話は一緒にやっていた。
しかしここ3年は全てトモハルが面倒を見ている。
このエンゼル君、よく観察してみると誰かが水槽の前を通ると尾びれをピラピラさせて嬉しがっているようである。特にトモハルが通ると余計に喜んでいるようである。なんだかかわいく感じていた今日この頃ではあるが、最近トモハルが異常に水の温度を気にしたり水槽をまめに手入れしたりと忙しい。
聞くともう高齢でえさをあまり食べないらしい。そして何時天寿を全うしてもおかしくないと言う。
だからせめていい環境を、又エサも高齢でも食べられるものをといろいろ試行錯誤しているのだという。
なんか親が言うのもなんだけどいいやつになったもんだなあと思った・・・そして自分の息子がこんなにも大切にしているものを守ってやりたいと感じた。

そんな息子は期末試験が終わるや否や終業式も出ずに自分の夢に向かって、エンゼル君を母親に託して信州に旅立っていった。約一ヶ月間信州のスキー場でアルバイトをしながらスキーをするのだそうだ。親元をこんなに長い期間はなれて暮らすのは初めてで急に大人になった彼を嬉しいやら寂しいやらで見送ったのだ。春は巣立ちの季節なのだ・・・
ガンバレ!トモハル!

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