お寄せいただいたよくある質問に回答
FAQ
工事の流れや費用の目安、リフォーム後の快適性に関することなど、具体的でわかりやすい解説を心掛けています。例えば、「古い構造でもリフォームできるのか」や「耐震性能はどう改善されるのか」といった専門的な内容についても、専門スタッフが分かりやすくお答えしています。リフォームを検討中の方が安心して計画を進められるよう、知っておくべき情報を豊富に掲載しています。
- 従来の長屋は間口が狭く奥行きのある、続間が多いうなぎの寝床といわれる間取りですが、柱を取って広いLDKや、独立した居室を造るのは可能でしょうか?
- 既存の柱を撤去して広いLDKを作ったり、大幅な間取り変更を考えることができます。
しかし柱を抜くということは、その周囲にある柱や梁に建物の荷重がかかるという事で、つまり家の強度が弱くなるということです。柱などの構造体を撤去する際には新たな構造体を補強しなくてはならないのです。
柱を撤去する際の注意点として、柱がなくなってもそれを支えている梁の大きさが適切かどうかです。余力のある構造の場合、柱を撤去しても大丈夫な場合もありますが、通常は梁を補強する必要が出てきます。下の写真のように、濃い木の部分(古い梁)の下にある白木が補強梁です。
このような補強梁がないと、古い梁が建物の重みに耐えられず内装にも影響を及ぼしたりします。また内装のみならず屋根を支える構造がたわんでしまったりしたら雨漏りしてしまう可能性も出てきます。撤去する柱がどのように建物の荷重を支えているのかを理解して適切に補強する必要があります。
また梁を補強すると他の柱に荷重がかかるので、その荷重がちゃんと下部構造に伝わるようになっているかという事が必須です。1階の場合はあまり問題にはなりませんが、2階の場合は梁補強によって支える荷重がそれまでとは違う形で伝わります。1階の梁を補強することができればまだよいのですが、1階の梁を補強できない場合は、全体の構造図を確認して過剰な荷重が梁に加わっていないかを検討する必要があります。これができていないと、先ほどと同じように梁がたわんでしまい様々な不具合を生じさせかねません。
柱は何でもかんでも抜ける訳ではありませんが、間取り変更のためこうして構造を理解したうえで、補強しながらスペースを確保していくのです。
- 築年数の古い長屋の耐震補強はどのように考えればいいですか?
- 耐震に関しては様々なポイントがあります。
重い瓦屋根を軽量の屋根に葺き替え重量負担をやらす。
腐った構造体を入れ替え補強するなど数点のポイントがありますが、中でもベタ基礎による底面補強は重要なポイントだと考えます。
築50年以上のの長屋の基礎は、布基礎という壁の下にだけ基礎を配置する工法で、床下は土というところがほとんどです。
それは当時の基礎の工法が布基礎しかなかったのが現状でした。
しかし木造住宅における基礎の工法が、ここ20年くらいで「ベタ基礎」と呼ばれる、建物の底板一面を鉄筋コンクリートで支える基礎(耐圧盤)に変わってきています。
ベタ基礎は家の荷重を底板全体で受け止め、建物を支えるため、負荷が分散して安定性に優れることになります。
現代の木造住宅で一般的となっている基礎の方式がこのベタ基礎です。
そこで古家のリフォームの際、構造体の補強を考えると、予算をかけて既存の布基礎と繋いでベタ基礎を設置する事例が増えてきました。
まずは床下に防湿シートを敷き詰め、既存の布基礎にした穴を置けてアンカーを打ち込みます。
鉄筋付きのアンカーを打ち込みます。
そして地面にワイヤーメッシュを敷き詰めてワイヤーメッシュ同志を結束していきます。
もちろん布基礎に位置込んだ鉄筋も結束してつなぎます。
こうすることで布基礎とベタ基礎が一体になり強度を作ります。
すべてに準備ができたら生コンを打設します。
生コンを均していきます。
完成です。
このように既存の布基礎と床全体に打設した鉄筋コンクリートとベタ基礎が一体化され、建物に強度が増し耐震化につながります。
また床下にコンクリートを打つことで、床下からの湿気を抑えることになり、構造体の腐食防止やシロアリ対策にもなるのです。
古い家を直すとき、現代の工法を組み入れることによって建物は強度を増して甦るものなのです。
- 古い建物の腐った柱はどうすればいいのですか?
- 築30年以上経過した古い家は、端々の老朽化は年々進行していきます。
説b機器の故障や、内装材の汚れや破れなどは目に見えるものですが、壁の中に隠れている柱や土台などの構造体はなかなか目にすることなく老朽化が進行しています。
特に水廻り付近の土台や柱は湿気をよく吸うため、高い確率で腐っており、構造体としての機能をなくしています。
こちらは阿倍野区の築50年の長屋の解体後の状態です。
トイレのまわりの通し柱の根元が腐っていますね。
これでは柱が効いてません。
これら損傷のある柱は入れ替えたり継いだりして補強していきます。
の仮柱で躯体を受けでジャッキで持ち上げます。
金輪継ぎという技法で柱を修復します。
土台も新しく入れ替え、柱も再生できました。
これでこの柱は構造体として機能していきます。
柱が生き返ると家も行き帰ります。
このように古い家でもしっかり正しくてを入れれば、家は蘇るのです。
- 長屋住宅の壁は共有壁での也との壁が薄い壁1枚だけなので隣の声が聞こえるのが深いです。
- 連棟長屋に住むにあたって悩みのひとつが、隣との壁の問題があります。
連棟なので、ひとつの壁を両社で共有している場合が多く見受けられます。
いわいる壁一枚の状態です。
この壁一枚の状態で生活していると、隣の家の音がよく聞こえます。逆に言えばこちら側の物音やや喋り声が隣に丸聞こえというのが現状です。
夫婦喧嘩などしようものなら恥ずかしくて隣の方と顔を合わすこともできません。
そこでせっかくのリフォームの際に最低限の対策を施しましょう。
まずはこちら、こんなケースは少ないのですが、天井より上の矢切部分が壁もないイケイケです。
これでは壁1枚以前の問題です。
矢切の部分をしっかり壁を作ります。
これで壁一枚の状態になりました。
防音対策をするためには壁をもう一枚葺かすといいのですが、部屋が狭くなることや費用のことを考えると考え処です。
そこで遮音シートを、壁全面にしっかり隙間なく貼り付けましょう。
この方法は完ぺきな防音とまでいきませんが、比較的安価で、そこそこの防音効果が得ることができます。
その上から下地を組みます。
そしてプラスターボードを貼れば、一応の防音効果を得ることができます。
隣の家の話し声や、TVの音など聞こえることはなくなるでしょう。
遮音シートが10m巻で4,5千円です。
壁1面に2.3本必要としても、2万円程度で、そこそこの快適さを求めることができるならお安いものだと思います。
- 間口の狭い1間半間口の長屋に1,216サイズのユニットバスは設置可能か?
- 長屋など間口の狭い古家は間取りの配置にいろいろと頭を悩ませることが多々あります。
特に1間半間口の家は、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる通し間取りが定番でなかなかアレンジしにくいのが現状です。
更に水廻りの配置も動線に関係なく、置けるところに配列している使い勝手の悪い住宅になっています。
特にお風呂に関して半内寸800㎜×1,400㎜〜1,600㎜くらいの小さなタイル張りのお風呂や、0816サイズの小さなユニットバスになり、膝を抱えて浴槽につかるお風呂に我慢して暮らしてきました。
せっかくリフォームするのだから、膝は伸ばせなくても、もう少し楽にお風呂に入りたいというご要望をよく耳にします。
また、小さくていいから脱衣所も作ってほしいという要望もあります。
下記の図面を見てみましょう。
1間半間口の長屋のお宅です。
奥に水廻り設備が固まっていますが、脱衣所も洗面所もありません。
お風呂も半間のスペースに収まっているので、900サイズ以下の浴槽です。
こちらのお宅をそのまま設備と内装だけを新しくリフォームしても使い勝手の良くない住みづらい家になってしまいます。
何とかもう少し広いお風呂に、そして小さくても脱衣所兼洗面所を配置することができないものでしょうか。
こちらが水廻り設備を少し動かしたプランです。
1間半の間口を広げることはできません。
しかし勝手口の位置を少しずらすことで、1,216サイズのユニットバスを設置することができ、トイレとの間に半間のスペースにW600サイズの洗面化粧台を置いて脱衣所としても使えることができます。
水廻り設備を移動するとお金がかかるといいますが、どちらにせよ解体するのですから、給排水の配管などの費用はそれほど多くかかる事はありません。
むしろリフォームしてキレイな住まいになっても狭いお風呂に入らなければならない苦痛、家族と言えど身だしなみやプライバシーが重視される現代の暮らしにおいて、脱衣所や洗面所のない生活を送ることに比べれば大きな負担になることはありません。
リフォーム後の水廻り周辺箇所の状態。
お風呂、脱衣所、小さいですがキッチンも配置されています。
トイレはさらに手前左側にあります。
新しくセパレートに図面通り配置しました。
1,216サイズのユニットバスです。
このサイズは昨今のマンションにおける標準サイズなので、それほど狭さを感じることはありません。
親子で入ることも十分可能です。
このように40年から50年前に、家にお風呂があればいいという時代と現代では大きく生活様式が変わっています。
お風呂もあればいいではなく、より快適にというコンセプトははずせません。
1間半間口という現実は変えることができませんが、より快適に暮らすことはは少しの工夫とアイデアで必ずできるのです。
- 1間半間口の狭小長屋で階段が部屋の真ん中を横断していて部屋が分断されています。
階段の配置で広い住空間の確保は可能でしょうか? - 狭小間口の家では建物を横断する階段が配置されているお家をよく見かけます。
そうすると玄関横の居間とキッチンが分断されている間取りになります。
昭和の建売住宅はこの間取りが多かったように思われます。
さてこんな住宅を現代の暮らしに合わせたリフォームをするならどうなるのでしょうか?
築40年くらいの2軒間口の連棟住宅です。
外観は玄関ドアを入れ替え、塗装を施しリフレッシュしました。
さて内部です。
建物を階段が横断しています。
これなら間取りを分断します。
こちらが階段奥のキッチンですね。
間取りを分断しないよう玄関からすぐに直階段を配置します。
そうすることにより広いLDと独立したキッチンの確保が可能になりました。
独立キッチンになりました。
既存浴室は半坪の在来浴室です。
リフォームにより1,216サイズのシステムバスの設置が可能になりました!
2階です。
収納も確保。
現代の生活が担保される住宅に蘇りました。
現代、大阪の住宅は大きな転換期を迎えているかもしれません。
築100年頃の長屋住宅から築60年頃の建売住宅まで。
その年代の暮らしにあった建物が建てられてきました。
昭和から平成、そして令和の今、人々の暮らしは大きく変化しています。
大家族から核家族、そして今、自由な選択ができる暮らしに合ったリフォームが求められています。
親世代から受け継いだ財産を自分たちの暮らしにあったスタイルの家づくりが大事です。
- 連棟長屋住宅の中家でエアコンの室外機が表と裏にしか置けません。
部屋の真ん中にしかエアコンが設置できない場合室外機はどこにおけばいいのでしょうか? - 長屋住宅というのは1棟の建物に複数の独立住宅が集まって建てられています。
隣との壁は共有で外部に面している壁を保有するのは両端の家だけです。
そしてこの長屋住宅は100年近く前から建てられているので、現代の暮らしに合わせた設備を用いようとすればいろいろ無理が出てきます。
例えばエアコン。
エアコンが登場したのは約50年ほど前で100年前の長屋に用いようとすると、いろいろ無理がありながらもそれなりに設置されてきました。
前後に面した壁にエアコンを設置する場合は、壁の外側に室外機を置くことができ問題ありません。
しかし隣壁に面した界壁に設置する場合、或いは前後ろの壁から遠く離れた中部屋に設置したい場合、室外機の置き場所に問題が出てきます。
長屋では建物の後ろ側にお風呂やトイレ、前面に玄関や台所、真ん中の部屋に居間という間取りがほとんどで、エアコンを設置したいのはこの真ん中の居間です。
それでも昔から電気屋さんは配管をトイレや、お風呂の壁中を通したりで苦労しながらエアコンを設置してきました。
既存の状態からのエアコン設置はこれが現状ですが、リフォームの際にはエアコンの設置を前提で工事プランを立てることができます。
あらかじめ配管スペースとドレインの排水の確保、或いは工事過程でエアコンの配管を仕込んでおけば配管の隠ぺいができスッキリとエアコンを設置できます。
左奥の壁上部からエアコンの配管が伸びています。
この壁の奥にお風呂があって、そのユイットバスの壁の外側を通して外部まで出ています。
ドレインの排水はあらかじめお風呂の排水につなげています。
こうすることによって工事完成後、入居の際に家電店で購入したエアコンでも無理なく設置することができます。
こちらもエアコンの奥が浴室で同様の仕込みを工事過程で行っています。
こちらも同様ですが、エアコン設置をもう少し真ん中に位置したいということで界壁部に設置。
工事過程で壁中に配管スペースを作って配管を仕込みました。
このようにリフォームの際にはエアコン設置をあらかじめ計画し、配管仕込みを行うことで、無理なく長屋の中部屋でもエアコンを設置することが可能なのです。
長屋のエアコン設置に関しては工事前に計画、相談することが大切です。